3.3 定年後も働いて厚生年金に加入する
定年退職後に、再就職や再雇用などで厚生年金に加入して働くと、厚生年金受給額を増やせます。厚生年金保険には、原則として70歳まで加入可能です。
体調や家庭状況などに無理のない範囲で定年後も働くことを検討してみましょう。
4. まとめにかえて
令和のシニア男性の平均年金受給額は、厚生年金が約16万4000円、国民年金が約5万9000円です。
公的年金だけでは生活できない場合は、任意加入や繰下げ受給などで受給額を増やすことも可能ですが、できれば現役時代のうちから老後資金を準備しておきたいものです。
銀行の先取り貯蓄や、NISAやiDeCoといった非課税制度のある貯蓄方法なども視野に入れ、ご自身に適した方法で老後資金形成を考えてみましょう。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「任意加入制度」
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給」
- 日本年金機構「年金の繰下げ受給 繰下げ増額率早見表」
木内 菜穂子