2024年1月から新NISAが始まり、早くも1年が過ぎようとしています。新NISAの開始をきっかけに、老後に向けて投資を始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

一方で、「今から始めても遅いのでは?」と考え、なかなか始められずにいる方もいらっしゃると思います。

そこで今回は、50歳から積立投資を始めた場合、65歳までにいくら準備できるのかを見ていきます。

50歳から始めても遅いとお考えの方は、本記事のシミュレーション結果を参考に、新NISAでの運用をイメージしてみましょう。

1. 【新NISA】積立投資を行うメリットとは

まずは、新NISAを活用して積立投資を行うメリットについて解説します。

1.1 運用益が非課税

通常、投資で得た利益には20.315%の税金がかかりますが、新NISAを利用すれば運用益が非課税になります。

運用益がそのまま手元に残るので、同じ投資金額なら新NISAを利用したほうが投資効率が良くなります。

また、NISA口座内で得た利益は確定申告する必要もありません。

※配当金を「株式数比例配分方式」以外の方法で受け取る場合や、旧制度で運用している商品の非課税期間が終了した場合は確定申告が必要です。

1.2 リスクを抑えられる

積立投資は、毎月一定額ずつ、長期間積み立てていく手法です。

ドルコスト平均法によって購入価格が平均化されるので、価格変動のリスクを抑える効果があります。

また、積み立てる資産を分散することでさらにリスクを抑えられるので、比較的安定した運用結果が期待できます。

1.3 複利効果が期待できる

投資で得た運用益を再投資することで、その運用益にもさらに利益が乗る「複利効果」が期待できます。

積立期間が長ければ長いほど複利効果が大きくなるため、なるべく早く始めることが大切です。