2. 私が受け取れるのは国民年金?厚生年金?

まずは、日本の公的年金制度の仕組みからおさらいしていきましょう。

【写真全5枚中1枚目】日本の公的年金制度のしくみ図。2枚目では、国民年金・厚生年金の平均月額を一覧表でチェック

日本の公的年金制度のしくみ図

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」

年金にはいくつかの種類があることをご存じですか?

例えば、20歳になって国民年金に加入し、学生時代にアルバイトをたくさんしていて厚生年金に加入したというような人もいるかもしれません。

公的年金は、国民年金と厚生年金は2階建て構造となっており、1階部分にあたる国民年金は、日本に住む20〜60歳未満の人が原則加入対象です。

一方で、2階部分は厚生年金となっており、国民年金に上乗せして加入するもので、主に会社員や公務員などが加入対象です。

現役時代にどの年金に加入していたかによって、老後に受け取れる年金の種類が異なります。

  • 国民年金のみ受給:自営業者・フリーランス・専業主婦(夫)など
  • 国民年金と厚生年金を受給:会社員・公務員など

このように、現役時代の職業や働き方によって、受け取れる年金の種類が変わります。

国民年金は保険料を納めていれば日本に住む人全員が受け取れる年金です。国民年金の保険料は一律であり、未納なく40年間保険料を納め続けていれば、満額受給ができます。

厚生年金に加入していれば、将来、国民年金だけでなく厚生年金も受給できることになります。保険料は年収によって変動し、受給額も現役時の加入期間や年収によって変わります。

次章にて、国民年金と厚生年金の平均月額を見ていきましょう。