1.2 【2階部分】厚生年金

2階部分にあたる「厚生年金」には、ひらたくいうと公務員や会社員といったサラリーマンや、一定要件を満たすパート・アルバイトが加入します。老後は国民年金と厚生年金の併給です。以下で詳しく見ていきましょう。

厚生年金の加入者

厚生年金には、会社員や公務員など、厚生年金適用事業所で一定時間労働する人(国民年金の第2号被保険者)が国民年金に上乗せして加入します。

厚生年金の保険料

厚生年金保険料は、国民年金とは異なり一律ではありません。給与や賞与などの報酬によって決まるため、個人差が出ます。

厚生年金加入期間がある場合、原則「国民年金から支給される老齢基礎年金」と「厚生年金から支給される老齢厚生年金」を受給できます。

この記事では原則65歳以降に受け取る「老齢年金」にフォーカスしていますが、公的年金にはこの他に「障害年金」と「遺族年金」があります。

2. 老齢年金から天引きされる税金と社会保険料とは

老齢年金から天引きされる税金と社会保険料は以下のとおりです。

  • 所得税・復興特別所得税
  • 個人住民税・森林環境税
  • 介護保険料
  • 国民健康保険料
  • 後期高齢者医療制度の保険料

所得税以外は「前年の所得」をもとに決定されますが、決定のタイミングが年度途中となる関係上、途中で年金手取り額が変わることもあるのです。