6. まとめにかえて

本日は「年金生活者支援給付金制度」の概要や該当条件について確認していきましたが、いかがでしたでしょうか。

しっかりと老後資金の準備はできているので制度は特に関係ないという方もいるかもしれませんが、自分の老後資金は足りるのかと考えられる方もいるのではないでしょうか。

冒頭にもお話しさせていただきましたが、今の現役世代にも老後生活は近づいてきます。

もし、老後資金を貯め始めたいと感じた方は、lなるべく早く始めることをおすすめします。

仮に1000万円を現金で貯めようと考得た場合、10年で準備するには月間8.33万円必要です。

我々は必ずやってくる老後に対して、なるべく早くに取り組むということが一番の対策なのかもしれませんね。

7. 【ご参考】年金に関する疑問や不安を解消!よくある質問を解説

年金Q&Aまとめ

年金Q&A

出所:日本年金機構などをもとにLIMO編集部作成

「年金は複雑だなぁ…」と思う人は多いのではないでしょうか?でも、ちょっとしたポイントを押さえると、意外と分かりやすくなります。ここでは、年金についてよくある質問を分かりやすく解説していきます。

7.1 年金ってどんな仕組み?

まず、日本の公的年金は「2階建て」の仕組みになっています。土台にあたるのが「国民年金」、その上に「厚生年金」が重なる2階建て構造です。

国民年金

国民年金は、20歳から60歳未満の全員が対象で、自営業やフリーランスの方が主に加入しています。毎月決まった保険料を払う仕組みとなっています。

厚生年金

会社員や公務員が加入するのが「厚生年金」。厚生年金は収入に応じて保険料が変わるので、将来もらえる年金額もその人の収入次第になる部分が大きいです。

7.2 「繰下げ受給」って何?

年金は普通65歳からもらうものなのですが、「もう少し働けそうだし、今すぐもらわなくてもいい」と思う人には、「繰下げ受給」という選択肢があります。簡単に言うと、受け取りを遅らせることで将来の年金が増える仕組みです。

例えば、65歳で受け取る予定を75歳まで遅らせると、年金額が84%も増えます。

もし健康で他の収入源があるなら、繰下げ受給は検討する価値があるでしょう。

7.3 年金や老後資金を増やすには?

「どうやったらもっと年金や老後資金を増やせるのか?」というのは気になるところですよね。繰下げ受給のほかにもいくつか方法があります。

国民年金の付加保険料を払う

自営業やフリーランスの方には少しだけ追加で保険料を払うことで、将来もらえる年金額を少し増やすことができます。

厚生年金に加入する

もし可能なら、厚生年金に加入するのも一つの手です。会社員になったり、厚生年金が適用される働き方を選ぶと、将来もらえる年金が増えます。

資産運用

さらに、iDeCo(個人型確定拠出年金)や投資信託で資産運用をするという選択肢もあります。ただし、運用にはリスクもあるので、始める前によく考えた方がいいですね。

これで、年金の基本が少しクリアになったでしょうか?一歩一歩理解を深めていくことで、将来への準備がしっかり進められるでしょう。

参考資料

足立 祐一