今月は年金の支給月ですね。

年金をまだ受け取っていない現役世代にとっても、年金の話は決して他人事ではありません。いずれ自分たちもそのタイミングを迎えます。

年金について詳しく理解しておくことは、老後の生活に向けた準備をするうえで重要です。

例えば「年金生活者支援給付金」という制度を聞いたことがあるでしょうか?

今日は、その「年金生活者支援給付金」について、制度の内容や該当条件をわかりやすく解説していきます。

さらに、国民年金や厚生年金の平均的な受給額についても触れていきましょう。

1. 「年金生活者支援給付金」とは?3つの種類をチェック

年金生活者支援給付金は、2019年10月1日から開始された恒久的な制度です。

年金収入やその他の所得額が一定基準額以下となる年金受給者の方へ向けて、生活の支援を図ることを目的に、年金に上乗せして支給されます。

1.1 年金生活者支援給付金の財源

年金生活者支援給付金は、消費税率が8%から10%に引上げ分られた分を財源としています。

そのため、消費税率が引き上げられた2019年10月1日から施行された制度となっており、初回の支給日は2019年12月13日でした。

なお、年金生活者支援給付金の支給日については、後述しているためご確認ください。

1.2 年金生活者支援給付金の種類

年金生活者支援給付金は、以下の3種類となっています。

  • 老齢年金生活者支援給付金
  • 障害年金生活者支援給付金
  • 遺族年金生活者支援給付金

受給中の年金ごとに、支給される「年金生活者支援給付金」の種類が異なります。

1.3 年金生活者支援給付金の支給日

年金生活者給付金の支給日は、偶数月(2月・4月・6月・8月・10月・12月)の15日です。15日が土日祝日の場合は、公的年金と同様に「直前の平日」に支給されます。

年金生活者給付金は、公的年金が支給される口座に、公的年金とは別に支給されます。

次は、「年金生活者給付金」の支給対象者を確認しましょう。