2. 「国民年金と厚生年金保険」夫婦の年収ごとに目安はいくらか
年金額は毎年改定されており、1月下旬に翌年度分の金額が公表されます。2024年度は国民年金が満額で6万8000円、厚生年金はモデル夫婦の合計で23万483円となりました。
厚生年金の例は、夫が平均的な収入(標準報酬月額43万9000円、賞与も含む)で40年間働き、老齢基礎年金と老齢厚生年金を受け取る場合を試算した場合の金額です。
当てはまらない世帯も多いと考えられるため、厚生労働省の別の資料も用いて、現役時代の「夫婦の収入ごと」の年金例も確認しましょう。
- 夫が報酬54万9000円+妻が報酬37万4000円:33万4721円
- 夫が報酬43万9000円+妻が報酬30万円:29万4977円
- 夫が報酬32万9000円+妻が報酬22万5000円:25万5232円
- 夫が報酬54万9000円+妻が短時間労働者の平均的な収入:28万4588円
- 夫が報酬43万9000円+妻が短時間労働者の平均的な収入:26万967円
- 夫が報酬32万9000円+妻が短時間労働者の平均的な収入:23万7346円
- 妻が報酬37万4000円+夫が短時間労働者の平均的な収入:24万7101円
- 妻が報酬30万000円+夫が短時間労働者の平均的な収入:23万978円
- 妻が報酬22万5000円+夫が短時間労働者の平均的な収入:21万4854円
- 夫婦ともに短時間労働者だった場合の平均的な収入:19万6968円
- 夫が報酬54万9000円+妻が国民年金のみ加入:25万4104円
- 夫が報酬43万9000円+妻が国民年金のみ加入:23万483円
- 夫が32万9000円+妻が国民年金のみ加入:20万6862円
- 妻が報酬37万4000円+夫が国民年金のみ加入:21万6617円
- 妻が報酬30万000円+夫が国民年金のみ加入:20万494円
- 妻が報酬22万5000円+夫が国民年金のみ加入:18万4370円
※厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」より
これらを用いて、12月支給の年金が「約46万円」「約67万円」となる夫婦について見ていきましょう。