2.4 目的や目標のない自己投資

50歳代・60歳代になっても自己研さんに努めるのは素晴らしいことです。しかし、自己投資がただの消費になってしまっては、もったいない買い物になってしまいます。

たとえば、休日になんとなく参加したセミナーでも、聴講内容を日常に活かせれば有益な支出となります。しかし、セミナーの内容を日常で活かせなければ、セミナーの入場料は無駄な買い物になってしまいます。

このほかにも「目的もなく自己啓発本を買ってみる」「フィットネスジムを契約したけどやる気が出なくて行かなくなった」などは、自己投資ではなくもったいない買い物となってしまいます。

自己投資は、明確な目的や理想を達成するために行うものです。今の自分に必要ない自己投資は、わざわざお金をかけてまでする必要はないでしょう。

2.5 使う機会の少ない高級車やブランド品

今後使う機会の少ない高級な車やブランド品なども「もったいない買い物だった」と後悔する可能性があります。

車については、歳を重ねると運転する機会が減っていくことが予想されます。いわゆる「観賞用」として車庫やカーポートに置いていてもよいのですが、自動車税やメンテナンス代など、車に乗らなくても維持費がかかります。

また、ブランド品も日頃から持ち歩くのでなければ、使う機会は少なくなっていくでしょう。子どもや親族の結婚式、還暦祝いなど大事な祝いの席などで使うものは持っておくとよいです。

しかし、いくつも購入して使わないままなのであれば、もったいない買い物だったと後悔する可能性もあります。