2. 50歳代・60歳代の人が避けたい「もったいない」買い物5選

50歳代・60歳代の人が避けたい「もったいない」買い物の例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • コストの高い金融商品への投資
  • 保障内容が多すぎる生命保険
  • ポイント還元を目的とした買い物
  • 必要のない自己投資
  • 使う機会が少ない高級車やブランド品

もったいない買い物は、購入して得られる恩恵に対してコストが割に合わないものや、必要以上のサービスでお金がかかるものなどが考えられます。

もったいない買い物は老後生活を苦しめる可能性があるため、できる限り避けたほうがよいでしょう。

2.1 コストが高い金融商品への投資

購入コストが高い金融商品への投資は、今後生きられる年数や投資の目的などから、できる限り購入しないほうがよいと考えられます。購入コストが高い主な商品は、アクティブファンドや金などです。

特にアクティブファンドは、インデックスファンドに比べて手数料が高めに設定されており、購入のたびにコストがかかります。アクティブファンドとインデックスファンドのコストを比較してみましょう。

【写真全2枚】アクティブファンドとインデックスファンドの手数料比較表。2枚目は70歳代・二人以上世帯の貯蓄円グラフを掲載。

アクティブファンドとインデックスファンドの手数料比較表

出所:筆者作成

〈アクティブファンドA〉

  • 購入時手数料:上限3.30%
  • 信託報酬:年率0.858%〜1.078%
  • その他費用:売買委託手数料、先物取引・オプション取引等に要する費用など

〈インデックスファンドB〉

  • 購入時手数料:なし
  • 信託報酬:年率0.05753%〜0.05775%
  • その他費用:特になし

上記は一例ですが、アクティブファンドは値動きが激しく、収入の限られる老後においては、資産減少のリスクがあります。

とくに50歳代・60歳代から金融商品への投資を始めるという方は、リスクを取って高いリターンを目指すよりも、極力リスクやコストの低い商品に投資して、思わぬ資産減少に備えておくほうが安心といえるでしょう。