秋から冬にかけては、ブラックフライデーや歳末セール、お正月と、支出が増えがちなイベントが続きます。早くもおせち商戦やクリスマスケーキの予約が始まろうとしています。

しかし、できれば余計な支出は避けたいところ。特に50歳代・60歳代になると、もったいない買い物は命取りです。若いときは取り返しがついても、歳を重ねると大きな損失を抱えなければならないこともあります。

老後に向けて歩み始める50歳代・60歳代は、若いときとは違うお金の使い方が求められます。果たして、正しいお金の使い方はどのようなものなのでしょうか。

この記事では、50歳代・60歳代の人が避けたい、もったいない買い物の例や老後に向けたお金の使い方について解説します。

1. 50歳代以降の損失は取り返しがつかないことがある

若いときは、何かにお金を使いすぎてしまったとしても、その後仕事で給料をもらえれば、挽回できる可能性は十分あります。

しかし、退職を控える50歳代や60歳代でお金を使いすぎてしまうと、使った分を元に戻せず、資産が大きく減った状態で老後生活に入らなければなりません。

消費者庁の「令和4年度消費者意識基本調査」によれば、商品購入時などに費用対効果を意識している人は50歳代が49.4%、60歳代が35.1%となっており、機能や効果の割に高い費用を支払っている人もいるかもしれません。

「知り合いのつてだから」や「以前からお世話になっている人だから」といったように、付き合いからなかなか購入を断りきれないケースもあるでしょう。

しかし、現代は物価が上昇し、老後には年金以外の資産がなければ満足に暮らせない時代となりました。高額な買い物や無駄な支出で老後生活が苦しくならないよう、もったいない買い物はできるだけ避けるべきでしょう。