鶏肉やコメなど、日常の買い物でよく使う食品の値上がりが続いています。
2025年8月22日に総務省が発表した7月の消費者物価指数によると前年同月比で3.1%上昇したことがわかりました。
伸び率は前月からやや縮小したとはいえ、家計にかかる負担は依然として大きいままです。
生活に直結する食費の高騰は、家計のやりくりに直撃しているといえるでしょう。特に、限られた収入で暮らす年金受給世帯はやりくりに追われる日々もあるかもしれません。
そのような年金受給世帯に用意されている、年金上乗せとなる給付金「年金生活者支援給付金」はご存知ですか?
今回は年金生活者支援給付金について詳しく制度を見ていき、申請方法もご紹介していきます。
年金生活のみで生活していくことができるかも考えていきましょう。
1. 【年金上乗せ】「年金生活者支援給付金」は全部で3種類あります
基礎年金を受給中の人で、一定の要件を満たす場合「年金生活者支援給付金」を受け取ることができます。
「年金生活者支援給付金」は、「老齢年金生活者支援給付金」「障害年金生活者支援給付金」「遺族年金生活者支援給付金」の3種類。
支給要件や支給金額は、それぞれの給付金ごとに定められています。
1.1 老齢年金生活者支援給付金の支給要件《対象となるのはどんな人?》
老齢年金生活者支援給付金は、下記の支給要件をすべて満たす方が支給対象となります。
- 65歳以上の老齢基礎年金の受給者
- 同一世帯の全員が市町村民税非課税
- 前年の公的年金等の収入金額(※1)とその他の所得との合計額が昭和31年4月2日以後に生まれの方は88万9300円以下、昭和31年4月1日以前に生まれの方は88万7700円以下(※2)
※1 障害年金・遺族年金等の非課税収入は除く
※2 昭和31年4月2日以後に生まれた方で78万9300円を超え88万9300円以下である方、昭和31年4月1日以前に生まれた方で78万7700円を超え88万7700円以下である方には「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給される
1.2 障害年金生活者支援給付金の支給要件《対象となるのはどんな人?》
障害年金生活者支援給付金は、下記の支給要件をすべて満たす方が支給対象となります。
- 障害基礎年金の受給者
- 前年の所得(※)が472万1000円以下(扶養親族等の数に応じて増額)
※ 障害年金等の非課税収入は除く
1.3 遺族年金生活者支援給付金の支給要件《対象となるのはどんな人?》
遺族年金生活者支援給付金は、下記の支給要件をすべて満たす方が支給対象となります。
- 遺族基礎年金の受給者
- 前年の所得(※)が472万1000円以下(扶養親族等の数に応じて増額)
※ 遺族年金等の非課税収入は除く
「年金生活者支援給付金」の支給要件には、いずれの場合も前年の所得額が関わっています。