2. 敬老パスの対象者は?

敬老パスの対象者は、高齢者に限定されています。ただし、自治体によって交付できる年齢に違いがあるため、対象となる人は自治体ごとに異なると考えてよいでしょう。たとえば、以下の自治体で敬老パスの対象となる人の条件を比較してみましょう。

【写真4枚】自治体ごとの敬老パスの対象者。写真後半では各自治体の敬老パスの利用者負担額を解説

自治体ごとの敬老パスの対象者

出所:札幌市「敬老優待乗車証(敬老パス)」仙台市「敬老乗車証」名古屋市「敬老パスの交付」大阪市「70歳になったら敬老優待乗車証(敬老パス)が利用できます」鹿児島市「敬老パス」をもとに筆者作成

  • ​​札幌市:札幌市内に住民登録があり、引き続き居住している満70歳以上の人
  • 仙台市:仙台市内に住む70歳以上の人
  • 名古屋市:名古屋市に住む65歳以上の人
  • 大阪市:大阪市に住所のある70歳以上の人
  • 鹿児島市:市内在住の70歳以上の人

多くの自治体は70歳以上の自治体在住者を敬老パスの交付対象としています。ただし、名古屋市のように一部の自治体は65歳からと早いタイミングから敬老パスを交付しているようです。なかには敬老パスを交付していない自治体もあるため、自分の住む自治体で敬老パスの制度があるかどうか確認しておくとよいでしょう。

では、敬老パスのサービス内容について、次章で解説します。