3. 自治体の敬老パスのサービス内容

自治体ごとの敬老パスのサービス内容を紹介します。敬老パスは乗車賃の割引や無料が基本的なサービスですが、なかには独自のサービスを展開している自治体もあるようです。

川崎市、名古屋市、札幌市の3市を例に、サービス内容を紹介します。

3.1 川崎市

川崎市の敬老パスは、2種類のパスに分かれるのが特徴です。申請すれば無料で作成できる「高齢者特別乗車証」では、市内バスの運賃が半額になります。

さらに、負担金を別途支払うことで、期間中は無料でバス乗車ができる「高齢者フリーパス」の発行も可能です。

高齢者特別乗車証は、市から書類が届くため、それを記入・返送して手続きします。電子マネーの「Suica」や「PASMO」に付帯させる形でつくるため、乗車証発行にはSuicaやPASMOの発行が必須です。

一方、高齢者フリーパスは「川崎市内にあるバス事業者の券売所・営業所」か「川崎市内にある郵便局」に出向いて購入する必要があります。負担金の金額に応じて、無料で使える期間が決められています。

  • 1ヶ月無料:1000円
  • 2ヶ月無料:2000円
  • 3ヶ月無料:3000円
  • 6ヶ月無料:6000円
  • 12ヶ月無料:1万2000円

なお、JRなどの鉄道では敬老パスの利用はできません。