3.3 年金生活者支援給付金

年金生活者支援給付金とは、低所得の年金世帯に対して、生活支援を目的に支給される給付金です。

「臨時福祉給付金」と同様に、消費税が8%から10%に引き上げられたことをきっかけに開始された給付金で、2019年からスタートした比較的新しい制度です。

年金生活者支援給付金は、「老齢基礎年金年金」「障害基礎年金」「遺族基礎年金」を受給している人のうち、それぞれ要件を満たしている場合に給付金を受け取れます。

たとえば、国民年金を受給している人の場合は、下記の要件を全て満たしていれば給付金が支給されます。

  • 65歳以上の老齢基礎年金の受給者である
  • 同一世帯の全員が市町村民税非課税である
  • 前年の公的年金等の収入金額とその他の所得との合計額が87万8900円以下である

なお、この給付金はこれまで紹介した「一度きり」の給付金支援とは異なり、「継続して支給される」のが特徴です。

支給額は、各年金生活者支援給付金や保険料の納付状況によって異なりますが、およそ月5000円で、年間で約6万円となります。

年金を受給しており、新たに年金生活者支援給付金が支給される方へは、9月1日から順次「年金生活者支援給付金請求書」が送付されるため、該当する方は申請を行いましょう。

4. 自治体によっては長寿の節目に「お祝い金」も

本記事では、現在実施・実施予定の給付金支援の概要とともに、過去の高齢者向けの給付金について紹介していきました。

本記事で紹介したように、高齢者向けの給付金支援は過去に何度も実施されており、秋にも高齢者を対象とした給付支援が行われるため、最新情報を見逃さないように随時チェックしておきましょう。

なお、今回は「高齢者向けの給付金」について紹介しましたが、自治体によっては長寿の節目に「お祝い金」が支給されるところもあります。

たとえば、浜松市の場合は、長寿の節目に1万円〜3万円のお祝い金が贈答されます。

また、千代田区の場合は、1万円〜6万円のお祝い金が贈答されます。

このように、自治体独自でお祝い金といった高齢者向けの制度もあるため、気になる方はお住まいの自治体ホームページから調べてみると良いでしょう。

※金額や要件などは個別の事案・自治体等によって異なるので、個別の相談・お問い合わせにはお答えできません。

参考資料

太田 彩子