最低賃金は、毎年10月に改定されます。
2024(令和6)年度は前年度より51円引き上げられ、全国平均で1055円になる見込みです。
最低賃金が上昇すれば、労働者にとっては収入が底上げされるメリットがあります。
しかし、場合によっては年収の壁を突破してしまう可能性を考慮しなければなりません。
今回は、最低賃金が改定されることによる影響について解説します。
1. 最低賃金は上昇傾向にある
最低賃金はここ数年上昇傾向にあります。
2024年における全国加重平均は1055円となります。
前年度比51円の上昇は、1978年度に目安制度が始まって以降で最高の引き上げ額です。
30年前の1995(平成7)年の最低賃金は、全国加重平均で611円でした。
長期的に見ると、日本の最低賃金は上昇していることがわかります。
昨今は円安や原材料価格の高騰などに起因する物価上昇が起こっているため、収入がアップするのは喜ばしいことといえるでしょう。