1.2 既婚の平均額は601万円、中央値150万円

30歳代二人以上世帯の金融資産の平均保有高は601万円、中央値は150万円です。平均額は独身とほぼ同じですが、中央値は50万円高額になっています。

30歳代既婚者は、夫婦二人だけの世帯もあれば子どもがいる世帯もあり、住宅ローンの返済がある世帯もあるでしょう。そのため、貯蓄に回せるお金は世帯により異なると考えられます。

では金融資産保有額ごとの割合を見てみましょう。

30歳代:金融資産保有額ごとの世帯割合(既婚)

30歳代:金融資産保有額ごとの世帯割合(既婚)

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」を元に筆者作成

最も多いのは、「金融資産なし」で28.4%、次いで多いのが「100万円未満」で12.3%です。

ただし、独身よりも「金融資産なし」の割合が低く、「100〜200万円未満」が9.9%いることから、二人以上世帯の方が貯蓄を意識する方の割合が高いといえるでしょう。