30歳代の方の中には、貯蓄が順調に進んでいる方もいれば、まだ貯蓄という意識がない方もいるでしょう。自分の貯蓄高は多いのか少ないのか、気になる方もいるのではないでしょうか。
30歳代は独身の方もいれば既婚の方もおり、さらに既婚者の中には、子どものいる方や住宅ローンの返済が始まっている方もいます。
世帯により支出額が大きく異なるため、貯蓄額も世帯によりさまざまで、比較するのは難しいです。しかし、だいたいの平均額は知りたいものです。
本記事では、30歳代の独身・二人以上世帯の平均貯蓄額や、収入から貯蓄に回している割合を解説していきます。
1. 30歳代の平均貯蓄額|独身と既婚を比較
30歳代の平均貯蓄額について、独身と既婚者ではどのくらい違うのか比較していきましょう。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」と「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」を参考に見ていきます。
なお、以下では平均値のほかに「中央値」という金額が出てきます。中央値とは、データの数値を小さい順に並べたときに、ちょうど真ん中に来る数字のことです。
平均値は、データの中に値が極端に小さいものや大きいものがあると、影響を受けて実際の平均とかけ離れた値になることがあります。
しかし、中央値は値の大小に影響を受けづらいため、実際の平均を知るのに適しているとされています。