1.1 独身の平均額は594万円、中央値は100万円

30歳代独身の方の金融資産の平均保有額は594万円、中央値は100万円です。平均値と中央値に差がありますが、中央値の100万円が実感としての平均額に近いでしょう。

同じ30歳代でも前半と後半では社会人歴が異なるほか、ひとり暮らしなのか実家に親と同居しているのかでも、貯蓄に回せる金額が異なります。しかし、30歳代独身の全体としてみると、100万円程度となっています。

金融資産保有額ごとの割合は以下の通りです。

【写真3枚】1枚目/30歳代:金融資産保有額ごとの世帯割合(独身)、2枚目/30歳代:金融資産保有額ごとの世帯割合(既婚)

30歳代:金融資産保有額ごとの世帯割合(独身)

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」を元に筆者作成

最も多いのは、「金融資産なし」で34%となっており、次いで多いのが「100万円未満」で14.5%となっています。両方を合わせると、約半数を占めていることがわかります。中央値の100万円と一致するといえるでしょう。