2. 厚生年金を月額20万円以上もらえる人の割合は?

厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金を月額20万円受給できる人の割合は約14.8%でした(年金月額が20万円以上の人数を合算し、総数で除して算出)。

【厚生年金】年金月額別の人数(男女別)

【厚生年金】年金月額別の人数(男女別)

出所:厚生労働省年金局「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」

2.1 【厚生年金】月額20万円以上受給する受給者数(1万円刻み)

  • 20万円以上~21万円未満:75万9086人
  • 21万円以上~22万円未満:56万9206人
  • 22万円以上~23万円未満:38万3582人
  • 23万円以上~24万円未満:25万3529人
  • 24万円以上~25万円未満:16万6281人
  • 25万円以上~26万円未満:10万2291人
  • 26万円以上~27万円未満:5万9766人
  • 27万円以上~28万円未満:3万3463人
  • 28万円以上~29万円未満:1万5793人
  • 29万円以上~30万円未満:7351人
  • 30万円以上~:1万2490人

※国民年金部分を含む

2.2 【厚生年金】全体・男女別の平均年金月額

〈全体〉平均年金月額:14万3973円
〈男性〉平均年金月額:16万3875円
〈女性〉平均年金月額:10万4878円

受け取れる厚生年金額は、加入している期間の平均標準報酬額と加入月数で決まります。

現役時代の収入が多い方ほど納付する保険料が増えますが、受け取れる年金額も増える仕組みです。

報酬比例部分の計算モデル

報酬比例部分の計算モデル

出所:日本年金機構「は行 報酬比例部分」

統計データを見ると、多くの方は受け取っている厚生年金額が20万円未満。

「毎月20万円以上のお金が必要」と考えている方は、プラスアルファとして自力で資産形成を行う必要があります。

次の章では、公的年金だけで生活できるか不安という方に検討してもらいたい手段を解説していきます。