3.1 世帯年収1000万円以上の「負債額」と「純貯蓄額」

総務省統計局の「家計調査」によると、世帯年収1000万円以上の負債額と純貯蓄額は下記の結果となりました。

世帯年収1000万円以上の「負債額」と「純貯蓄額」(二人以上世帯)

世帯年収1000万円以上の「負債額」と「純貯蓄額」(二人以上世帯)

出所:総務省統計局「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表」を参考に筆者作成

  • 年収1000~1250万円:負債額:1322万円、純貯蓄額:707万円
  • 年収1250~1500万円:負債額:1387万円、純貯蓄額:1031万円
  • 年収1500万円以上:負債額:1550万円、純貯蓄額:2464万円

年収1000万円以上の世帯の平均負債額は1000万円台となっており、住宅ローンや車のローンなど、高額な負債を抱えている世帯が多い現状がみてとれます。

そのため、世帯年収1000万円以上の平均貯蓄額は2000〜4000万円超となっていますが、負債を差し引いた純貯蓄額は700〜2000万円台となります。

上記をふまえ、世帯年収1000万円以上であっても、計画的な家計管理と貯蓄努力がなければ、十分な資産形成は難しいと言えます。

これは年収1000万円以上の世帯に限らず、どの年収世帯にも言えるため、ご自身の家計状況に合わせて、貯蓄計画を立てていくことが大切でしょう。