2. 厚生年金「月額15万円以上」受給する人の割合は男女全体の何パーセント？
さて、厚生年金に加入していた場合、老後は「国民年金と厚生年金」の併給となります。
ここからは、今のシニア世代が受け取る厚生年金の月額について、厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに作成したグラフを見ていきます。
2.1 厚生年金をみんないくらもらっているのか
2.2 厚生年金の平均年金月額
〈男女全体〉平均年金月額：14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額：16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額：10万4878円
※国民年金部分を含む
男女全体の平均年金月額は14万3973円でした。男女別にみると、男性の平均年金月額は16万3875円、女性の平均月額は10万4878円と、約6万円の差がありますね。
では男女全体の平均年金月額を超える「月額15万円以上」を受け取る人は何パーセントいるのでしょうか。
2.3 【厚生年金】受給額ごとの人数（1万円刻み）
- 1万円未満：6万1358人
- 1万円以上～2万円未満：1万5728人
- 2万円以上～3万円未満：5万4921人
- 3万円以上～4万円未満：9万5172人
- 4万円以上～5万円未満：10万2402人
- 5万円以上～6万円未満：15万2773人
- 6万円以上～7万円未満：41万1749人
- 7万円以上～8万円未満：68万7473人
- 8万円以上～9万円未満：92万8511人
- 9万円以上～10万円未満：112万3972人
- 10万円以上～11万円未満：112万7493人
- 11万円以上～12万円未満：103万4254人
- 12万円以上～13万円未満：94万5662人
- 13万円以上～14万円未満：92万5503人
- 14万円以上～15万円未満：95万3156人
- 15万円以上～16万円未満：99万4044人
- 16万円以上～17万円未満：104万730人
- 17万円以上～18万円未満：105万8410人
- 18万円以上～19万円未満：101万554人
- 19万円以上～20万円未満：90万9998人
- 20万円以上～21万円未満：75万9086人
- 21万円以上～22万円未満：56万9206人
- 22万円以上～23万円未満：38万3582人
- 23万円以上～24万円未満：25万3529人
- 24万円以上～25万円未満：16万6281人
- 25万円以上～26万円未満：10万2291人
- 26万円以上～27万円未満：5万9766人
- 27万円以上～28万円未満：3万3463人
- 28万円以上～29万円未満：1万5793人
- 29万円以上～30万円未満：7351人
- 30万円以上～：1万2490人
※国民年金部分を含む
厚生年金を「ひとりで月15万円以上」受給している人は、男女全体の46％でした。
ただし上記の年金月額は、税や社会保険料などが天引きされる前のいわゆる「額面」です。これはちょっとした盲点かもしれません。
老齢年金からも住民税や介護保険料などが天引きされると、実際に振り込まれる年金額（いわゆる「手取り」）は、額面の85～90％程度になると心づもりしておく必要があるでしょう。
