【年金一覧表】厚生年金「ひと月15万円以上」の受給者はどれほどいるのか？《年金額 ＜ 生活費》老後の赤字をどうカバーする？ 図解でわかる「公的年金制度は2階建て」＆ねんきんネット・ねんきん定期便を要チェック！

日本年金機構のホームページの「令和6年4月分からの年金額等について」によると、2024年度厚生年金のモデル年金（夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額）は23万483円（※）。これは、平均的な収入で働いたサラリーマンと専業主婦の世帯が受け取る、標準的な年金例です。

一方、総務省統計局が公表した「家計調査報告　家計収支編　2023年（令和5年）平均結果の概要」によると、65歳以上・無職夫婦世帯の1カ月の消費支出（いわゆる生活費）は25万959円。

ひと月の年金受給額や生活費は世帯によって異なりますが、「年金だけではギリギリの生活」「貯蓄を切り崩して老後を送っている」世帯は決して少数派ではないことがうかがえます。

長寿時代を生きる現役世代が、老後を見据えたマネープランを描こうとするとき、「公的年金をどのくらいもらえるか」は大切な情報。

年金の給付水準はその時々の物価や賃金を考慮して見直しが行われますが、今のシニア世代の年金事情を知ることは何らかの参考になるはずです。

今回は厚生年金の平均年金月額（男女全体）に近い「約15万円」を受給できている人の割合に着目しながら、セカンドライフに向けたお金の準備についても考えていきたいと思います。

※厚生年金のモデル年金とは？

夫が平均的な収入（平均標準報酬（賞与含む月額換算）43.9万円）で40年間就業した場合に受け取り始める年金（老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金（満額））の給付水準です。

引用元：日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」