4. 《年金額 < 生活費》老後の赤字をどうカバーする?将来に向けた資産運用を考える

《年金額 < 生活費》老後の赤字をどうカバーする?将来に向けた資産運用を考える

年金手帳と電卓と夫婦のフィギュア

Sayuri I/shutterstock.com

ここまで、国民年金と厚生年金の年金受給額に関するデータを見てきました。

「年金額<生活費」となり、老後に赤字家計となる可能性がある世帯は決して少数派ではないでしょう。老後資金についてしっかり考えてきたいですね。

では、どのように老後資金を作っておけばよいのでしょうか?ここでは、初心者でも始めやすい老後資金を作るための資産運用法を3つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

4.1 NISA

NISAでは、投資で得た利益に対してかかる税金が非課税になります。金融機関にもよりますが、ワンコインから投資ができるなど気軽に投資を始めることができます。

また、つみたて投資枠で取り扱っている投資信託は、あらかじめ金融庁が厳選した商品ラインナップであるため、投資初心者でも安心して選びやすいことも特徴のひとつです。

4.2 iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)

iDeCoもNISA同様、投資から得た利益を非課税で受け取れます。

また、iDeCoでは「掛け金は全額所得控除の対象」「運用資産を引き出す際も公的年金等控除や退職所得控除など税制優遇制度を受けられる」など、税金面での恩恵を受けられる面が多いのが特徴です。

4.3 変額保険

変額保険では、万一の保障に備えつつ、掛け金の一部を投資信託などで運用しながら将来に向けて資産形成ができます。

変額保険は、運用次第で将来受け取れる保険金や解約返戻金が増減するため、運用が順調であれば資産を大きく増やす期待もできますが、運用が不調であれば損失を出す可能性もあります。

ただし、死亡や高度障害など万一の保障に関しては最低保証されているため、保障と投資の両方を重視したい方は検討してみてもよいでしょう。