日当たりのよくない半日陰の庭。植物を植えてもうまく育たないのでは…と思っている方も多いかもしれません。じつは筆者の庭には10年以上もの長い間、半日陰の庭に彩りを添え続けてくれている植物が多数あります。

そこで今回は、うちの庭に「植えてよかった」と感じている日陰に強い多年草や低木を6種、参考価格とともにご紹介。

記事後半では「半日陰の庭で植物を育てるコツ」や「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」についても、わかりやすくお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1. この記事で紹介する「半日陰の庭に植えてよかった!10年以上植えっぱなしの植物」

筆者が半日陰の庭に「植えてよかった」植物をご紹介します1/9

紫色のアジサイ、ワインレッドのアスチルベ、ギボウシなどが植えられた庭の写真

Gardens by Design/shutterstock.com

  • 半日陰の庭に「植えてよかった!」10年以上植えっぱなしの植物6選
  • 半日陰の庭で植物を育てる「3つのコツ」
  • 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

2. 半日陰の庭に「植えてよかった!」10年以上植えっぱなしの植物6選

2.1 アジサイ

半日陰の庭が華やかに!梅雨の定番花「アジサイ」2/9

青い花を咲かせている、アジサイ

筆者撮影

日本の梅雨特有の風情を感じさせるアジサイ。品種改良も盛んで、多様な花姿や色合いが楽しめます。筆者の庭にもさまざまな品種があり、梅雨シーズンになると半日陰の庭が華やかに。

大きくなりすぎたときは数年に一度、強めの剪定をして樹形を整えています。

※参考価格:1500円~4000円前後(5号ポット苗)

2.2 ギボウシ

美しい色合いの葉と、初夏に咲く可憐な花が美しい「ギボウシ」3/9

黄緑色の葉のギボウシと、緑色の葉の縁に白い斑が入ったギボウシ

筆者撮影

ギボウシは大きく広がる葉に存在感があり、シェードガーデンには欠かせない植物。葉の色は鮮やかなライムグリーンから青みがかった緑、斑入りなど多彩です。

筆者は葉の美しさはもちろん、初夏に咲く可憐な花もお気に入り。半日陰の庭を落ち着いた雰囲気にしてくれます。

※参考価格:600円~1500円前後(4号ポット苗)

2.3 ミヤコワスレ

清楚で奥ゆかしい雰囲気が魅力の「ミヤコワスレ」4/9

うす紫色の花を咲かせている、ミヤコワスレ

筆者撮影

清楚で奥ゆかしいたたずまいが魅力のミヤコワスレ。春~初夏にかけて、紫・ピンク・白などのキクに似た花をつぎつぎと咲かせます。

和風の庭はもちろん、洋風の庭にもオススメ。花もちがよいので、筆者は切り花としてもよく利用しています。

※参考価格:300円~700円前後(3号ポット苗)

2.4 クリスマスローズ

花の少ない冬~初春の庭を彩る「クリスマスローズ」5/9

淡いピンク色の花を咲かせている、クリスマスローズ

筆者撮影

クリスマスローズは冬~初春にかけて寂しくなる筆者の庭を、明るく彩ってくれる貴重な存在。恥じらっているかのようにうつむき加減に咲く花が魅力的です。

クリスマスローズは同じ花が咲く苗を量産するのが難しい性質のため、花の色や形が無数に存在する植物。見たことのない花を見つけると、筆者もつい購入してしまい、コレクションがどんどん増えています。

※参考価格:400円~2000円前後(3号ポット苗)

2.5 スズラン

鈴のようなカワイイ花が魅力の「スズラン」6/9

白い花を咲かせている、スズラン

筆者撮影

その名のとおり、鈴のようなカワイイ花を咲かせるスズラン。筆者の庭では落葉樹の根元に植えているので、春は日が当たり、夏の日差しは遮れる環境で元気に育っています。

地下茎で増えるので、毎年違った場所から芽が出てくるのも楽しみのひとつ。庭をナチュラルな雰囲気にしてくれます。

※参考価格:400円~800円前後(3号ポット苗)

2.6 シュウメイギク

優雅な花と丸いつぼみが楽しめる「シュウメイギク」7/9

ピンクの花を咲かせている、シュウメイギク

筆者撮影

シュウメイギクはスラリと伸びた花茎の先に咲く、ポッテリとした肉厚の花弁が魅力的。秋風に吹かれてユラユラと揺れる姿が優雅です。

ボールのような丸いツボミもキュート。和の趣を感じさせる花ですが、筆者の庭のような洋風ガーデンにもよくなじみます。

※参考価格:400円~900円前後(3号ポット苗)

3. 半日陰の庭で植物を育てる3つのコツ

半日陰の庭で植物を育てるコツをお伝えします8/9

筆者の庭で水色とピンクの花を咲かせている、アジサイ

筆者撮影

3.1 水やりと土壌管理

半日陰の場所は土の乾燥が遅いので、水のやりすぎには注意が必要です。土の表面が乾いていたらタップリと水を与えるようにし、常に土が湿っている状態は避けましょう。

また、水はけの悪い土壌は根腐れの原因になります。腐葉土や堆肥などを混ぜて、水はけと水持ちに優れたフカフカの土壌に改良することが大切です。

3.2 風通しと病害虫対策

日当たりが悪い場所は湿気がこもりやすく、病害虫が発生しやすい傾向です。株と株の間隔を適切にとり、風通しをよくすることで、病気の発生を抑えることができます。

また、枯れた葉や枝はこまめに取り除き、植物の健康状態を常にチェックするようにしましょう。もし病害虫を見つけたら、早期に適切な対処を行うことが重要です。

3.3 肥料の調整

日当たりのよい場所に比べて、半日陰は光合成の効率が低いため、肥料は控えめに与えるのが基本です。とくに窒素分の多い肥料を与えすぎると、葉ばかりが茂り、花つきが悪くなることも。

苗を植え込む際に、緩効性肥料を元肥として土に混ぜ込んでおけば、あとは春と秋に少量を追肥として与えるだけでよいでしょう。

4. 10年以上毎年咲き続けている、半日陰の庭の主役たち

筆者の半日陰の庭で、植えっぱなしでも毎年元気に育っている花々。華やかさは控えめでも、季節が来ると花を咲かせて、自分の存在をさりげなくアピールするたくましさも。

丈夫で手入れも簡単なので、筆者もとくにお手入れに困ることはありません。半日陰の庭に彩りを添えてくれる植物を植えて、季節の変化をさりげなく感じられる暮らしを楽しんでみませんか。

5. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い9/9

日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。

  • 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
  • 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
  • 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
  • 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。

「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。

可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。