2. 2024年度「国民年金・厚生年金」は前年度から2.7％増額
公的年金は、賃金や物価などの動向を見ながら毎年度見直しが行われます。
2024年度の公的年金は、前年度より2.7％の増額改定となりました。
国民年金・厚生年金の年金額例より、具体的に月額いくら増えたのかを見てみましょう。
- 国民年金（満額）：6万8000円（+1750円）
- 厚生年金※：23万483円（+6001円）
※平均的な収入（平均標準報酬（賞与含む月額換算）43万9000円）で 40年間就業した場合、受け取り始める「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金（満額）」。
老後の収入も増額するのであれば安心…と思うかもしれません。しかし、2023年の物価上昇率は3.2％であり、年金増額率2.7％を上回っています。
つまり、数字上は増えているものの、実質的には目減りしているのです。
本章では2024年度増額改定分の年金額例を確認しましたが、現代の高齢者世帯は実際に年金を月額いくら受給しているのでしょうか。
執筆者
埼玉県出身。淑徳与野高等学校・大妻女子大学卒業後、株式会社埼玉りそな銀行に入社。窓口業務を経験後、個人顧客、法人顧客の資産運用、相続関連の営業に従事。現在は個人向け資産運用会社にて、個人向け資産運用、保険の見直しのコンサルティング業務を行う。一種外務員資格（証券外務員一種）の資格を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/LIMO編集部記者
神戸松蔭女子学院大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。三井住友信託銀行に転職後、資産運用アドバイザー業務に従事。投資信託・個人年金保険・外貨預金の販売を中心に、生命保険・医療保険、住宅ローン、贈与、遺言・相続、不動産売買なども含め、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に約10年間従事する。特に投資信託や保険商品の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。
2023年に株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチ（旧：株式会社ナビゲータープラットフォーム）に入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO（リーモ）」のLIMO編集部にて「厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用「年金、貯蓄、NISA、iDeCo、住宅ローン、FX、為替相場」に関する情報を中心に記事を執筆。一種外務員資格（証券外務員一種）（2024年9月4日更新）
