3.5 国民年金の付加保険料

付加保険料とは、国民年金の定額の保険料に加えて、追加で保険料を納めることで将来受け取れる年金を増やすことができる制度です。

付加保険料は月額400円で、以下の計算式から、国民年金に上乗せ額を算出できます。

【付加保険料によって上乗せされる金額:200円×付加保険料を納めた月数】

たとえば、5年間付加保険料を納めた場合、納める金額は合計「2万4000円」となります。

それに対して、将来増額される年金額は200円×12ヶ月×5年で「1万2000円」となるのです。

実質2年間で、納めた付加保険料よりプラスになります。

付加保険料の対象者は「国民年金の第1号被保険者」と「任意加入被保険者(65歳以上の方は除く)」です。

なお、「保険料の全額免除、一部免除、納付猶予または学生納付特例を受けている方」や「国民年金基金に加入している方」は対象外となるため、あわせて覚えておきましょう。

4. 老後に向けた準備をしておこう

老後に向けた準備を

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本記事では、厚生年金と国民年金の受給額を増やすための具体的な5つの方法を詳しく紹介していきました。

制度によっては現役時代のうちから活用できるものもあるため、将来の老後生活に備えて検討できると良いでしょう。

参考資料

太田 彩子