3.3 年金の(高齢)任意加入制度
(高齢)任意加入制度は、国民年金の加入期間中に「未加入期間」や「未納期間」があり、満額受給できない人への救済措置制度です。
国民年金の未加入期間や未納期間がある場合、老齢基礎年金が満額受給できなくなってしまいますが、(高齢)任意加入の申出をすることで、受給額を満額に近づけることができます。
対象者は、下記の要件に全て該当する場合に限ります。
- 日本国内に住所を有する60歳以上65歳未満
- 老齢基礎年金の繰上げ支給を受けていない
- 20歳以上60歳未満までの保険料の納付月数が40年(480ヶ月)未満
- 申出時点で厚生(共済)年金に加入していない
留意点として、(高齢)任意加入制度は、過去にさかのぼっての加入はできません。
国民年金を満額受給できない方は、制度の活用について早めの検討をおすすめします。
3.4 国民年金基金
国民年金基金は、国民年金のみ受給の人に対して、老後の年金額を増額できる制度です。
国民年金は厚生年金よりも年金月額が低いため、その差を解消するための公的な年金制度となっています。
対象者は「国民年金の第1号被保険者の方」もしくは「60歳以上65歳未満の方や海外居住者で国民年金に任意加入している方」となっています。
こちらの制度は自営業者やフリーランス向けのものとなっており、会社員や専業主婦などは対象外となるため、留意しておきましょう。