2. 厚生年金の支払期間

厚生年金保険には、70歳まで加入できます。厚生年金保険は事業所単位で適用されます。

適用された事業所の従業員は、70歳未満で収入や労働時間が一定以上あれば、全員厚生年金へ加入しなければなりません。

そのため、もし18歳から70歳まで厚生年金に加入し続けた場合、52年間保険料を納め続ける必要があるのです。

ただし、年金を受給するには最低10年間保険料を納付すれば問題ありません。

途中で配偶者の扶養に入ったのちに再加入したり、退職後独立して国民年金のみの加入となっても、合計10年間厚生年金保険料を納めていれば、65歳になったときに厚生年金を受け取れます。

厚生年金は、一度受給を始めたら亡くなるまで受け取れます。

国民年金と同様に終身で受け取れるため、老後の生活においては貴重な収入です。

3. 厚生年金の平均受給額一覧表

日本の厚生年金受給者は、どれくらいの金額を受け取っているのでしょうか。基礎年金を含む厚生年金の平均受給額を見てみましょう。

厚生年金の平均受給額一覧表

厚生年金の平均受給額一覧表

出所:厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに筆者作成

平均年金月額は14万3973円でした。10万円前後や18万円前後を受け取っている受給者が比較的多く、25万円以上や5万円以下の受給額の人は少ないようです。

とはいえ、これまで受け取っていた給与に比べると、金額に物足りなさを感じる人もいるでしょう。年金受給額を増やす工夫が必要です。