70歳代は人によっては仕事をリタイアし年金生活が本格化する大きな節目になります。気になるのは「この収入で足りるのか?」という家計のリアルです。今回はJ-FLECや総務省などの最新調査をもとに、70歳代夫婦世帯の貯蓄額・年金額・生活費を解説。平均では見えない実情や、赤字になりやすい支出の構造についてもお伝えします。自分たちの家計がどの層に近いかを知ることで「これからの暮らし方を前向きに考える」ヒントにしてみてください。

1. 【70歳代の暮らし】生活スタイルや収入の変化は?

  • 年金受給が本格化

ほとんどの人が公的年金(国民年金・厚生年金)を受け取り始め、年金が主な収入源になります。

  • 健康に個人差が出やすい

70代前半は比較的元気な人が多く、趣味や旅行、ボランティアなどを楽しむ人も。後半になると、病気や介護など「健康」への意識が高まってきます。

  • 子どもが独立し、家族の形が変わる

子育てが終わり、夫婦ふたり、または一人暮らしになる人も増え、住まいやお金の使い方が変わることも。

  • 家計を見直すタイミング

収入が年金中心になることで、「毎月の支出」や「貯蓄の使い方」を見直す人が多い年代です。

年金中心の生活が始まる70歳代だからこそ、まずは「いま持っているお金=貯蓄」の現状を把握しておくことが大切です。