厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」によると、高齢者世帯の55.8%が生活が「大変苦しい」または「やや苦しい」と感じていることが分かりました。多くのシニアが、日々の生活に経済的な厳しさを感じている実態が明らかになっています。

一方で、「ややゆとりがある」「大変ゆとりがある」と答えた世帯は、合わせてわずか4.2パーセントにとどまっています。経済的に余裕を実感している高齢者世帯はごく少数であることがうかがえます。

特に、年金だけを頼りに生活している方々にとって、物価の上昇は日常生活を直撃する深刻な問題となっています。食費や光熱費、医療費などの負担が増すなかで、生活のやりくりに悩む方も少なくありません。

こうした状況の中、2025年度から「年金生活者支援給付金」が2.7%増額されることは、多くの年金受給者にとって心強い支えになると考えられます。

この給付金は、公的年金だけでは生活が困難な方向けに設けられた制度です。自分が対象になるのか、またどのように申請すればよいのか、正確な情報を把握しておきましょう。