公的年金は、偶数月の15日(土日祝の場合は直前の平日)に支給されます。
つまり1回の支給日に2カ月分が振り込まれます。前回は6月14日(金)。次回は8月15日(木)が支給日です。
本記事では、2023年12月に厚生労働省から公表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、最新の厚生年金と国民年金の受給額を確認していきます。
シニア世代の年金生活を年金受給額からイメージして、老後に向けて何をすべきかを考えていきましょう。
1. 公的年金「厚生年金・国民年金」の仕組み
日本の公的年金は「国民年金」と「厚生年金」で構成されています。
加入する年金の種類によって、老後に受給する年金額が異なります。
公的年金は上図のとおり、国民年金とその上に厚生年金が位置することから「2階建て」といわれています。
1.1 国民年金(1階部分:基礎年金)
- 原則、日本に住む20歳以上60歳未満の全員が加入
- 保険料は一律(2024年度:月額1万6980円)
- 保険料納付期間に応じて、将来もらえる年金額が決まる
1.2 厚生年金(2階部分)
- 公務員や会社員などが国民年金に上乗せする形で加入
- 収入に応じた保険料を支払う(上限あり)
- 加入期間や納付額に応じて、将来もらえる年金額が決まる
上記のとおり、国民年金と厚生年金では対象者・保険料・年金額の計算方法が異なります。
では、老後の年金収入にどれほどの違いあるのか。次章でそれぞれの平均月額を確認してみましょう。