3. 女性が仕事を続けていくために

フルタイムで仕事をしながら子育てや家事もこなすのは、かなり難易度が高いといえます。

それは専業主婦が当たり前だった時代は、男性は仕事だけやっていればよかったことからもわかるでしょう。

今は男性も女性も仕事と家庭を両立させる必要があります。

しかし現実はまだまだ妻側の家事・育児の負担が大きく、妻の仕事を犠牲にして成り立たせている側面があります。

そこで、女性が男性と同じように仕事を続けていくための方法を3つお伝えします。

3.1 男性の育児休業の取得率を上げる

政府は2025年までに男性の育児休業取得率を30%にする目標を掲げています。

育児休業は、子が1歳に達するまで(保育所に入所できないなどの事情がある場合は最長2歳まで)、原則として2回まで取得が可能です。

両親がともに育児休業を取得する場合は1歳2か月に達するまでの間に1年間休業が可能です(パパ・ママ育休プラス)。

このほかに「産後パパ育休」として、子どもが生まれてから8週間以内に、4週間の休業を2回に分割して取得できる制度が創設されました。

この制度は育休とは別に取得できます。

2024年5月の育児・介護休業法の改正では、3歳に満たない子を養育する労働者がテレワークを選択できるように措置を講ずることが、事業主の努力義務になります。

また、小学校就学前の子を養育する労働者は、請求によって残業免除を受けることが可能になります。

このような柔軟な働き方を実現するための措置が事業主の義務となるため、小さい子どもを持つ親は男性、女性関係なく、フルタイムでの柔軟な働き方が可能となっていくでしょう。