2. 【新NISA】指定インデックス・アクティブ運用・ETFの特徴を解説

新NISA「つみたて投資枠」の投資対象商品は「指定インデックス投資信託・アクティブ運用投資信託等(指定インデックス投資信託以外)・ETF(上場株式投資信託)」の3つのタイプに分けられます。

【写真全2枚中1枚目】つみたて投資枠対象商品の分類(2024年6月7日時点)
2枚目では「つみたて投資枠」における商品別買付額の目安を掲載。

つみたて投資枠対象商品の分類(2024年6月7日時点)

出所:金融庁「つみたて投資枠対象商品の概要について」

2.1 指定インデックス投資信託:基準価格で取引、コスト低め

つみたて投資枠の投資対象商品の約8割を占める「指定インデックス投資信託」は、以下のような指標(ベンチマーク)に連動する運用成績を目指す投資信託です。

  • 日本株式:TOPIXや日経平均
  • 米国株式:NYダウ
  • 世界株式:MSCI指数

たとえば、日経平均株価をベンチマークとするインデックス投資信託であれば、代表となる225銘柄に分散投資することで、指標に連動した成果を得られる形になります。

2.2 アクティブ運用投資信託:基準価格で取引、コスト高め

ベンチマークを上回る運用成績を目指すものを「アクティブ運用投資信託」といいます。

指定インデックス投資信託と同様、1日1回算出される基準価格で取引されます。

ただし、インデックス投資信託より積極的な運用を行う性質上、期待するリターンとリスクが高くなる傾向があります。

安定性よりも収益性を重視したい方に適しているといえるでしょう。

2.3 ETF(上場株式投資信託):リアルタイム価格、コスト低め

現時点で8本しかないETF(上場投資信託)は、ベンチマークに連動した運用成績を目指す投資信託です。

インデックス投資信託との違いは証券取引所に「上場」している点。株と同様に市場価格でリアルタイム売買されます。

安定性を重視した資産運用を好む方や初心者の方には、インデックス投資信託がおすすめといえるでしょう。

次の章では、6月12日に金融庁から発表されたNISA口座の利用状況に関する調査から「つみたて投資枠」における商品別買付額の目安をみていきましょう。