4. 多くの人が見落している「日本国債」という選択肢
ご質問者には「できるだけ損をしたくない」という希望があるようですね。
この場合、インデックス投資信託よりもさらにリスクが低いと言われている「日本国債」の購入も検討してみましょう。
日本国債は、国が発行する「借金」のこと。
借金というと聞こえが悪いかもしれませんが、日本という国が破綻しない限り国債で損することはないとされています。
より安心して資産運用を行うことができるといえるでしょう。
ただし、日本国債の運用利益は、インデックス投資信託に比べて低くなる可能性があります。
日本国債は、NISAでは購入することができません。証券会社や銀行などの一般口座を使って購入する必要があります。
ご質問者の場合、たとえば100万の投資資金のうち、50万はネット証券のNISA口座でインデックス投資信託を購入、残りの50万円は日本国債を購入するなど工夫できそうです。
損をするリスクをさらに減らし、安心して資産運用を続けることができるでしょう。
5. まとめにかえて
NISAで投資する商品を選ぶ際は、まずインデックス投資信託をチェックしてみるのがおすすめです。
さらに損をしたくないという方は、日本国債の併用も検討してみましょう。
初めての資産運用で商品選びに迷っている方は、今回ご紹介した内容を参考にしながら、始めてみてはいかがでしょうか。
6. 参考
- 金融庁「つみたて投資枠対象商品の分類(2024年5月15日時点)」
- 三菱UFJ国際投信「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」
- 楽天投信投資顧問株式会社「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」
- 三菱UFJ国際投信「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」
- 三菱UFJ国際投信「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」
- 三菱UFJ国際投信「eMAXISSlim米国株式(S&P500)」
- 楽天投信投資顧問株式会社「楽天・S&P500インデックス・ファンド」
- 財務省「個人向け国債が選ばれる理由:個人向け国債6つの特長」
下中英恵FP事務所 下中 英恵