2. 「どんな商品がおすすめですか?」の回答

NISAで資産運用に挑戦する場合、世界の国々に分散投資を行っている、インデックス投資信託がおすすめです。

【写真全3枚中1枚目】つみたて投資枠対象商品の信託報酬率の分布(2024年5月時点)2枚目では、投資先を内外・海外とする指定インデックス投信の推移を掲載。

【写真全3枚中1枚目】つみたて投資枠対象商品の信託報酬率の分布(2024年5月時点)2枚目では、投資先を内外・海外とする指定インデックス投信の推移を掲載。

出所:金融庁「つみたて投資枠対象商品の分類(2024年5月15日時点)」

インデックス投資信託は、日本の日経平均株価や、アメリカのS&P500のような、経済指標と同じような値動きをする投資信託のこと。

商品の仕組みが分かりやすく、手数料が安いものが多いという特徴があります。

また、インデックス投資信託は1本でさまざまな国や地域、会社に投資するため、1つの商品を保有するだけでも十分分散投資を行うことができます。

ただし、ご質問者の場合には投資資金が100万円あるため、たとえば50万円ずつ2つの商品に投資するのも良いでしょう。

先進国や新興国など、今はどんな地域の商品価格が上がっているのか、など経済の動きが見えて、資産運用の楽しさを感じられるかもしれません。

筆者がおすすめするインデックス投資信託として、以下のような商品があります。

2.1 現役FPおすすめ「インデックス投資信託」一例

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
    (三菱UFJ国際投信株式会社):全世界株式に分散投資
  • 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
    (楽天投信投資顧問株式会社):全世界株式に分散投資
  • eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
    (三菱UFJ国際投信株式会社):先進国株式に分散投資
  • eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
    (三菱UFJ国際投信株式会社):新興国株式に分散投資
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
    (三菱UFJ国際投信株式会社):アメリカの主要な株式に分散投資
  • 楽天・S&P500インデックス・ファンド
    (楽天投信投資顧問株式会社):アメリカの主要な株式に分散投資

インデックス投資信託の投資先として、アメリカや日本などの先進国の方が、ブラジルや中国などの新興国に比べて、ローリスクローリターンだと言われています。

投資先を内外・海外とする指定インデックス投信の推移

投資先を内外・海外とする指定インデックス投信の推移

出所:金融庁「つみたて投資枠対象商品の分類(2024年5月15日時点)」

できるだけ損をしたくない、堅実に少しずつお金を増やしていきたいと考えている場合は、全世界に投資をしているインデックス投資信託か、先進国のインデックス投資信託を購入しましょう。

少しリスクをとりながら大きな利益を狙いたい方は、新興国のインデックス投資信託と先進国のインデックス投資信託に分散投資をしながら保有するのもおすすめです。

次の章では、初心者こそ知っておきたい資産運用における「商品選び」のポイントを解説していきます。