3.3 2.3 【毎月5万円×10年間】

10年間で積み立てられる元本は600万円

  • 想定利回り3%:699万円
  • 想定利回り5%:776万円
  • 想定利回り7%:865万円
  • 想定利回り10%:1024万円

3.4 2.4 【毎月7万円×10年間】

10年間で積み立てられる元本は840万円

  • 想定利回り3%:978万円
  • 想定利回り5%:1087万円
  • 想定利回り7%:1212万円
  • 想定利回り10%:1434万円

3.5 2.5 【毎月10万円×10年間】

10年間で積み立てられる元本は1200万円

  • 想定利回り3%:1397万円
  • 想定利回り5%:1553万円
  • 想定利回り7%:1731万円
  • 想定利回り10%:2048万円

※上記は簡易的なシミュレーション結果です。投資信託の利回りは確定されたものではなく、運用状況により元本割れとなる場合もあります。

シミュレーション結果をみると、リスクを伴うものの運用における資産増の効果は大きいことが分かります。

なお、この積立投資はNISA口座を利用することがポイントです。

NISAの最大のメリットは、投資で得た利益が「非課税」となること。通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座で得た利益はまるまる受け取ることができます。

例えば、利益が100万円だった場合、課税口座では約20%=約20万円の税金が引かれるため手取りは80万円です。

しかし、NISA口座では100万円の利益を全て受け取ることができます。

シミュレーションでは利回りを3~10%と想定しましたが、期待できるリターンが大きければ、背負うリスクも同等に大きくなる点には十分にご留意ください。

どのような期待・リスクがあるのかを十分に理解した上で投資すべきかを検討しましょう。

4. まとめにかえて

本記事では、50歳代・二人以上世帯の貯蓄額を確認してきました。

ライフスタイルにより貯蓄の有無や進捗は異なるものですが、50歳代、老後までの時間を考えるとややペースをあげて貯蓄に取り組みたいところです。

10年間で資産をつくる方法の一つとしてNISAを活用した積立投資でのシミュレーションを行いましたが、元本が割れる可能性がある点には注意が必要です。

ただし、物価上昇率が2%を超える中、0.1%程度の金利しか付かない預金にお金を寝かせておけば、実質的なお金の価値は下がるため、これもまたリスクといえるでしょう。

資産を運用する方法はさまざまあります。ご自身の意向に合った方法で老後資金づくりに取り組みましょう。

参考資料

和田 直子