6月・7月は夏のボーナスシーズンです。
使い道はさまざまですが、ボーナスを「使う」のではなく、「貯める」もしくは「増やす」方法を選択する人もいます。
2024年から制度が改正され使い勝手が良くなった新NISAを活用した資産運用を検討している人は少なくないでしょう。
本記事では、老後を強く意識し始めるであろう50歳代の貯蓄事情を確認したあとに、新NISAで積立投資を行った場合、10年間で資産をどれくらい増やすことができるのか、シミュレーションしていきます。
50歳代から老後対策の参考に、ご覧ください。
1. 【50歳代二人以上世帯】平均貯蓄額と中央値はいくら?
50歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を覗いていきましょう。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によると、50歳代・二人以上世帯の貯蓄額(金融資産を保有していない世帯を含む)は以下のとおりです。
※貯蓄額(金融資産保有額)には預貯金のほか株式や投資信託、債券などの金融商品残高も含まれます。
1.1 平均貯蓄額と中央値
- 平均:1147万円
- 中央値:300万円
1.2 貯蓄額一覧
- 金融資産非保有:27.4%
- 100万円未満:9.1%
- 100~200万円未満:6.4%
- 200~300万円未満:3.8%
- 300~400万円未満:3.9%
- 400~500万円未満:3.8%
- 500~700万円未満:5.6%
- 700~1000万円未満:5.5%
- 1000~1500万円未満:8.9%
- 1500~2000万円未満:4.2%
- 2000~3000万円未満:5.4%
- 3000万円以上:11.2%
50歳代・二人以上世帯の平均貯蓄額は1147万円です。しかし、より実態を表す数値とされる中央値は300万円という結果に。
また、貯蓄額一覧を見てみると、貯蓄ゼロ(金融資産非保有)の世帯が27.4%と3割近いことがわかります。
では、貯蓄ゼロ世帯を含まない、貯蓄を保有する世帯のみの平均貯蓄額と中央値はどれくらいなのか。次章で見ていきます。