5. 【職種別】営業、技術、専門職…平均年収が高い「職業」は?

職種を選ぶにあたって、適性や働きやすさ、興味関心から選ぶ方が多いでしょう。

一方、職種別の年収について意識したことのある方は多くはないのではないでしょうか。

今回はdoda「平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」を参考に、職種別の平均年収の一覧を見ていきます。

5.1 【職種別の年収一覧表】平均年収:全体(男性・女性)

  • 専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人) 598万円(637万円 ・527万円)
  • 企画/管理系 543万円 (612万円・453万円)
  • 営業系 456万円 (486万円・ 391万円)
  • 技術系(電気/電子/機械) 455万円 (467万円・360万円)
  • 技術系(IT/通信) 452万円 (473万円・398万円)
  • 金融系専門職 452万円(610万円・386万円)
  • 技術系(建築/土木) 432万円 (447万円・370万円)
  • 技術系(メディカル/化学/食品) 395万円  438万円・360万円)
  • クリエイティブ系 383万円 (424万円・354万円)
  • 事務/アシスタント系 343万円(406万円 ・327万円)
  • 販売/サービス系 334万円 (367万円・304万円)

「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」が最も高く、600万円前後となりました。

次いで「営業系」「技術系」となっています。専門性が高い職種の年収が高くなっていることがわかります。

転職の際には「自分がもっている専門スキルは何か」そして「どのように活かせるのか」を考えてみると、理想の年収の実現に近づくかもしれません。

6. 【業種別】平均年収はいくら?一覧表でチェック!

業種によっても差が出てくるのが年収。業種別で最も年収が高い業種はどこでしょうか。

doda「平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」から業種別の平均年収を見てみましょう。

6.1 【業種別の年収一覧表】平均年収:全体(男性・女性)

  • 金融 469万円(572万円 394万円)
  • メーカー 466万円 (506万円 381万円)
  • 総合商社 464万円(525万円 374万円)
  • IT/通信 446万円( 478万円 393万円)
  • 建設/プラント/不動産 432万円 ( 470万円 364万円)
  • 専門商社 424万円(468万円 361万円)
  • インターネット/広告/メディア 423万円(469万円 381万円)
  • メディカル 408万円 (499万円 354万円)
  • サービス 377万円(419万円 335万円)
  • 小売/外食 359万円 (400万円 317万円)

金融が最も高く、次いでメーカー、総合商社、IT/通信 などとなりました。また、業種により約100万円ほど平均年収が異なります。

業種や職種で違いが見られますが、働けるのは一つの業種や職種、そして会社です。

きちんと業種や職種について研究し、キャリアを考えることが重要でしょう。

7. まとめにかえて

今回は、20歳代の若手社会人のキャリア採用に企業が期待すること、転職して実現させたい年収、そして現代の日本の年収を職種・業種・性別でみてきました。

女性の社会進出や正規雇用が増加し、育休を取得している男性社員が増えていること、また、転職市場が急激に拡大している事実などに代表される、変化の激しさが特徴の現代。

人材の流動性が高まっている昨今において、安定した職種・業種は少なくなっているのが現状です。10年後に職種・業種別のランキングが同じかというと、「誰も分からない」が現実ではないでしょうか。

変動の激しい現代だからこそ、自分の軸をもって生きていく、そのようなことが求められているのかもしれません。

参考資料

荒井 麻友子