5. 年金額を確認して老後の備えの準備を

本記事では、2024年度の「厚生年金・国民年金」の標準的な夫婦世帯の月額について紹介していきました。

2024年度の年金額は増額改定となっていますが、近年の物価上昇の影響が大きいことから、実質目減りとなっています。

私たちが老後生活をスタートさせる際に、現在の年金額を受給できるとは限らないため、先を見据えて老後の備えをしておくことが大切になります。

まずはご自身の将来受け取れる年金見込額を確認し、年金だけでは生活費がどのくらい不足するのかをシミュレーションするところから始めてみてはいかがでしょうか。

6. 年金のよくある質問(FAQ)

ここでは年金にまつわる「よくある質問」について見ていきます。

6.1 Q1. 厚生年金と国民年金の違いはなんですか?

A1. 公的年金は2階建ての構造となっており、1階が国民年金、2階が厚生年金です。

  国民年金 厚生年金
加入者 原則日本に住む20歳~60歳未満の人 公務員や会社員など
受給額(月額)

満額:6万6250円

平均:5万6368円

平均:14万3965円
保険料(月額) 1万6520円 報酬によって異なる
支給開始年齢 原則65歳 原則65歳(特別支給の老齢厚生年金あり)
受給資格期間 10年 1ヶ月

6.2 Q2. 自分の基礎年金番号はどこで確認できますか?

A1. 会社員の方は、勤務先で確認することができます。

もしくは基礎年金番号通知書、年金手帳(青色)、国民年金保険料の口座振替額通知書、国民年金保険料の納付書や領収書、年金証書、年金額改定通知書等の通知書等でも確認できます。

6.3 Q3. 月の途中で転職すると、厚生年金保険料はどうなりますか?

A1. 資格取得した月の保険料から支払う必要があります。

保険料は月単位で計算するので、月の途中で退職した場合は前月分までを納めます。月の途中で新しい会社に入社した場合、その月から保険料を支払います。

参考資料

太田 彩子