2. 年金支給日は2ヶ月に1度!

前章でお伝えしたように、標準的な夫婦世帯の場合は2024年度に「月額約23万円」を受け取れます。

ただし、公的年金の支給は2ヶ月に1回、偶数月の15日(土日祝日の場合は直前の平日)と決まっています。

そのため、月に夫婦で23万円を受け取れる世帯の場合は、2ヶ月分となる約46万円が支給されるのです。

なお、次回の年金支給日は「2024年6月14日」となっており、6月から2024年度分の年金支給(2024年4月分・5月分)が始まります。

年金生活が始まると、現役時代のように毎月支給されるわけではないため、次の支給日となる2ヶ月後まで、いかに賢くやりくりできるかが大切になるでしょう。

3. 年金受給額は人によって異なる

前章では、厚生労働省が公表した2024年度の年金額例を紹介しましたが、この金額はあくまでも「国民年金を満額受給する場合」と「標準的な夫婦世帯の場合」であり、全ての人がこの金額を受給できるわけではありません。

特に厚生年金の場合は、現役時代の年収や加入期間によって受給額に個人差が生じるため、ご自身の年金見込額をしっかりと確認しておく必要があります。

参考までに、厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均月額は下記のとおりです。

3.1 【厚生年金の平均月額】

厚生年金の平均月額

厚生年金の平均月額

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 全体:14万3973円
  • 男性:16万3875円
  • 女性:10万4878円

グラフを見ると、受給額に個人差や男女差が大きく生じていることがわかります。

ご自身の受け取れる年金見込み額について詳しく知りたい方は、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などで、受給額の目安額を確認しておけると良いでしょう。

では、国民年金の受給額も個人差があるのでしょうか。最後に確認します。