【厚生年金】平均年収500万円だと年金はいくらもらえる？みんなの平均受給額も一覧で公開最新の国税庁「令和4年分　民間給与実態統計調査」から厚生年金額をシミュレーション

2. 厚生年金を月額16万円以上受給している割合

厚生年金（国民年金を含む）を月額16万円以上受給している高齢者はどれほどいるのでしょうか。

厚生労働省の資料から見ていきましょう。

では、厚生年金の平均月額はいくらでしょうか。厚生労働省年金局「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に見ていきましょう。

厚生年金の受給額

※国民年金部分を含む

16万円以上～17万円未満に属する人は104万730人です。

また､16万円以上の厚生年金を受給している方は638万2530人。割合にすると39.9％です。

およそ40％の方が受給できていますが、男女別に見ると男性が57％、女性が6.3％です。

受給割合に男女差があるのは、これまで厚生年金に加入して働き続ける女性が少なかったという時代背景もあります。働く女性が増えているため、大きな男女差は今後は徐々に解消されていくと考えられます。

年収500万円の方が受け取る厚生年金（国民年金を含む）は月額約16万600円となりました。

実際には生涯を通した賃金で決まるために、働き始めたころから高年収を維持していないと、年金の高額受給者にはなれません。

月額約16万円で生活していくとなると、ほとんどの方が老後への不安を感じるのではないでしょうか。

また、年金は物価上昇率に追いついていないことから、実質的には目減りしていると考えられています。

こうした実情を踏まえて、自分がどれくらい老後資金を貯めないといけないのか今からシミュレーションしておくことが大切です。

老後資金は貯金以外にも資産運用や私的保険でカバーする方法があります。年金額を上げることは難しいので、ご自身のライフプランに合わせた資産計画を立てておきましょう。

中本智恵