3. みんなはどのように「老後資金」を貯めている?
では、実際にどのような手段で「老後資金」を貯めることが多いのでしょうか。
アンケート結果では、下記のような結果となりました。
- 貯金:73件
- iDeCo:18件
- 資産運用:76件
- 保険:24件
- その他:13件
※複数回答あり
最も多いのは資産運用、次いで貯金となりました。
複数回答の項目となりますので、組み合わせて備えている方も多いです。
また、老後資金の準備方法について自由回答で問うた質問には、主に次のような回答が寄せられました。
- NISA口座で高配当株・インディクスの積み立て投資
- 株式の配当
- 現役から給与以外に不動産収入や共稼ぎで収入を増やした
- 年金保険
- ダブルワークして貯めている
- 米国株式
- 暗号通貨
- 各種のソーシャルレンディング
- 株式、米国株、NISA、FX、CFDなど
- 生活費を削る
- 個人国債
- iDeCoは満額拠出、資産運用は個別株と投信の積み立て
- 株式の長期保持、長期小口の純金積み立て
- 終身保険
- iDeCo年満額・つみたてNISA年満額(2023年末まで)・特定口座での投信積立・年金保険など長期分散積立
- NRK確定拠出年金
- 金銭信託
- 定期預金
- 米国・日本株個別株 米国ETF
- 会社の積み立て、生命保険の老後年金等
- ドルコスト平均法でのインデックス投資
- SP500インデックス、国内高配当株、ドル建て日本企業の債券
- 外国為替
- 外貨建て保険
それぞれに合った方法で備えている様子がよくわかります。
「老後資金の貯蓄をする」とひとことに言っても、その方法はまさに千差万別ですね。
それぞれにメリット・デメリットはありますが、複数に分散させることでデメリットを補う効果もあるでしょう。
4. 老後資金はどう準備する?いまのうちにしっかり考えよう
老後資金に関するアンケート結果を紹介しました。
目標として「4000万円以上」と答える方が多い一方、「500万円未満」と回答する方も一定数いました。
必要な金額は、老後の収入や支出見込みによって大きく異なるでしょう。
まずはねんきん定期便などを活用し、将来の年金見込額を把握することが先決です。さらに加入しているiDeCoや年金保険などで、どれほど加算されるかも確認することが重要です。
支出額もシミュレーションし、不足する老後資金について準備が必要になります。
個々の状況を加味し、長期的な目標から徐々に短期的な目標に落とし込んでいきましょう。
4.1 調査概要
- 調査日:2023/12/27(水) 〜 2024/01/16(火)
- 対象者:くらしとお金の経済メディア「LIMO」のメールマガジン会員
- 回答数:104件
※小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
参考資料
太田 彩子