4. 老後に向けてできる対策を2024年からはじめよう
ここまで60歳代の貯蓄額や年金額を確認しました。約3割の方が2000万円を超える貯蓄をお持ちでしたが、非保有の世帯も約2割確認できました。
また、年金額も種類によって平均額も大きく異なり、厚生年金に関しては受給者毎に支給額が大きく異なります。
年金額が少なければ貯蓄額が重要ですし、貯蓄額が多ければ年金に頼る必要も薄れます。
今後の社会保障制度を考えると、年金に期待するのは難しいですから、なるべく貯蓄を持った状態で老後は迎えたいところです。
とはいえ、長引く物価高などで日々の生活が圧迫されると貯蓄額を増やすことが難しいのが現実です。
2024年からはじまる新NISAなどの投資が注目も集めています。リスクもありますが、上手く付き合うことで貯蓄額を増やすことが期待できるでしょう
自分の老後は自分で備える時代になりました。しっかりと備えてお金には困らないように準備は行いましょう。
参考資料
徳原 龍裕
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/ファイナンシャルプランナー/MDRT日本会会員
立命館アジア太平洋大学卒業後、自動車や通信業界にて営業職に従事。その後、ジブラルタ生命保険、株式会社ほけんのぜんぶに入社し、生命保険販売業務に携わる。生活全般に関わるお金の相談に対応が可能で、特に教育費・老後資金の準備、相続の相談などを得意とする。現在は個人向け資産運用のサポート業務をおこなう。表彰歴多数。2020年、2021年度MDRT日本会会員。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事。ライフプランとニーズに合った資産運用の提案が強み。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)、中学・高校社会科(公民)教員免許保有。
教育、子育て、働き方などをテーマに数多くのメディアで執筆・編集を経験後、現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成。3児のひとり親で、趣味は読書と音楽鑑賞(2024年12月12日更新)。