2.3 老後破産を回避するために必要な対策3:保険の保障を見直す

保険には、主に万一の死亡を保障するもの、病気・ケガを保障するものがあります。

どちらも、保障が相応のものか確認して、必要であれば見直しをしましょう。

たとえば、家族の生活を守るために加入している死亡保障は、子どもが独立した後は必要のない保障かもしれません。

また、万が一の病気、ケガでの入院などを保障する医療保険は、公的健康保険の高額療養費制度を利用すれば、わざわざ加入する必要がないかもしれません。

高額療養費制度とは、同一月に医療費の自己負担が高額になっても限度額を超えた分の払い戻しを受けられる制度です。

このときの自己負担の限度額は、年齢や所得によって異なります。

つまり、高額療養費制度での自己負担上限額を病気やケガのときの予備費用として貯金しておけば、医療保険に加入するのと同じ効果が得られます。

保険は「万が一の保障だから」といって、現役時代と同じものを持ち続けている場合があります。

今の状況にあった保障に見直しましょう。

3. まとめにかえて

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リタイアした後、亡くなるまでの期間がどのくらいあるかはわかりません。

その間、もし貯金が枯渇してしまえば、老後破産してしまう可能性もあるでしょう。

そうならないためには、毎月の収入の中で支出をやり繰りできる家計を作りましょう。

参考資料

舟本 美子