2. 老後破産を回避するために必要な対策3選

老後破産を回避するための前提として守るべきことは、「収入の範囲内で暮らす」ことです。

現役時代の金銭感覚のまま過ごすのをやめ、すべての支出を見直しましょう。

以下で、主な費目の見直しポイントを紹介します。

2.1 老後破産を回避するために必要な対策1:住居費を見直す

老後の暮らしを考えて「住居費」がかかるという場合は、見直しを行いましょう。

【賃貸にお住いの場合】

賃貸住まいの場合、家賃以外で共益費や管理費がずっとかかり続けます。

家賃支出は、家計費の中でも支出割合が大きいため、見直しをすることで節約が可能です。

たとえば、65歳からもらう予定の年金収入を確認して、手取り額の2~3割程に収まる物件への引越しを検討してみてはいかがでしょうか。

仮に家賃や共益費などを含めて、月2万円減らすことができれば、10年間で240万円も節約できます。

【持ち家にお住いの場合】

持ち家に住んでいる方は、家賃のように毎月かかる費用はありません。

しかし、老後生活に住宅ローンが残っていたら、大きな負担になるでしょう。

退職までに住宅ローンを返済する方法を考えましょう。

また、ある程度の築年数の家にお住いの場合は、必要な修繕を早めに済ませることを検討しましょう。

2.2 老後破産を回避するために必要な対策2:車関連費を見直す

車があるのは便利ですが、税金、自動車保険、ガソリン代、車検、駐車場代などの維持管理費がかかります。

たとえば、車が2台あるという方は、1台に減らすようにしましょう。

それだけでも、大幅に支出を減らせます。