日本の半導体製造装置メーカーの代表格であり、日経平均株価への影響度も極めて大きい東京エレクトロン。株式市場では、過去10年にわたり「株価が右肩上がりを続ける成長銘柄」として知られています。

しかし、直近発表された通期決算では、売上高がほぼ横ばい、営業利益は10.4%の減益という物足りない結果となりました。

成長が鈍化しているように見える決算にもかかわらず、なぜ市場は同社に期待を寄せ、株価は底堅い動きを見せるのでしょうか。

この理由について、元機関投資家の泉田良輔氏が東京エレクトロンの最新決算を読み解き、株価の動きと会社からのメッセージを解説します。

この記事のポイント

  • 通期は営業減益着地も、次期上半期の大幅増収増益予想が株価を支える要因に
  • 業績予想が「半期のみ」なのは、AI投資の過熱による二重発注やキャンセルを警戒しているため
  • 半導体需要は「自動運転」などのフィジカルAIによってさらに拡大する可能性がある
  • 投資においては、短期の「サイクル(波)」と長期の「トレンド(方向性)」を分けて考えることが重要