日本人の平均年収は2022年で458万円(国税庁「令和4年分 民間給与実態調査」より)。
458万円が多いか少ないか、受け取り方には個人差があると思います。
ただし物価上昇が続くなか、日本人の平均年収は過去30年間にわたって400万円台のままである点には注目したいものです。
平均年収が400万円台ですから、桁が変わる「年収1000万円超」が一つのステータスと考える方も多いでしょう。
一方、税負担などが重くなるのも年収1000万円を超えるあたりからです。
今回は年末年始に考えておきたい「日本のお金事情と税金」として、年収1000万円を超える人にスポットをあて、貯蓄額や世帯の働き方などを考察していきます。
日本で「年収1000万円超」の給与所得者は全体の5.4%
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、年収1000万円超となる給与所得者は全体の5.4%であることがわかりました。
2021年に実施された国税庁の同調査では、年収が1000万円超の人は4.9%でした。
この一年で、わずかながら上昇したことがわかります。
ちなみに、「年収1000万円超」男性は8.4%、女性は1.5%。約6倍ほど男性のほうが多くなっています。
上昇傾向になったとはいえ、個人で目指すには高い壁となる「年収1000万円超」。
では、世帯年収であればどれほど増えるのでしょうか。次章で見ていきましょう。