要支援と要介護の違い(2) 利用できるサービス費用の上限額

要支援と要介護では、利用できるサービス費用の上限額も異なります。

介護保険で居宅サービスを利用する場合は、1カ月間で利用できるサービスの量が要介護度別に定められています。

このことを「支給限度額」と言い、限度額の範囲内であれば1割(所得に応じて2〜3割)の自己負担で介護サービスが利用可能です。

以下の表は、要介護度別の限度額です。(1割負担の場合)

【要介護度別】1カ月あたりの支給限度額(1割負担の場合)

  • 要支援1:5万320円
  • 要支援2:10万5310円
  • 要介護1:16万7650円
  • 要介護2:19万7050円
  • 要介護3:27万480円
  • 要介護4:30万9380円
  • 要介護5:36万2170円

要支援1の1カ月の限度額は5万320円のため、負担する金額は5320円です。要介護5の方の場合では、1ヶ月の限度額は36万2170円のため、3万6217円を負担することになります。

このように、介護保険で受けられるサービスの上限は要支援では少なく、介護度が上がるほど増えることがわかります。

なお、上限額を超えてもサービスの利用は可能ですが、その分の利用料は介護保険が適用されないため、全額自己負担となります。