共働き世帯が多くなって約30年になりましたが、世の中の流れもだんだんと変わってきています。
1980年からの専業主婦世帯と共働き世帯の状況はグラフの通りです。
1990年頃からほぼ同数であったのが、1990年後半には共働き世帯が多くなり、夫婦ともに働いている世帯が多くなりました。
多くの世帯で共働きが増えています。
保育園や学童保育所などへの入所申請の時期。働き方に迷った家庭も多いことでしょう。
それぞれの平均的な「年収・貯蓄額・月の支出」について解説します。
【専業主婦か共働きか】収入額はいくら?
夫婦共働きの場合は世帯の収入が増えますが、フルタイムで働くのか、パートで働くのか、また扶養の枠の中で働くのか、扶養の枠を超えて働くかによって大きく違ってきます。
総務省が発表した「家計調査・家計収支編・二人以上の世帯」によると、夫婦共働き世帯の実収入は69万6224円で、年換算で831万1968円でした。
一方、夫のみが働いている世帯は56万4210円、年換算で677万0520円と、月額で13万円、年間で154万円ほどの差があります。
共働き世帯のうち、夫が世帯主の方の月収は45万7907円、妻の月収が16万5614円(その他の収入があるため、合計と差があります)となっています。
収入が増えることで生活が豊かになるかもしれませんが、収入が増えることが直接貯蓄につながるわけではありません。
【専業主婦か共働きか】貯蓄額(金融資産保有額)はどのくらい違う?
世帯主だけ働く場合と、共働きの方との貯蓄額を比べてみました。
それぞれの収入が違うため、一概には言えないと思いますが、比べてみるとわかることもあります。
世帯主夫婦のみ就業している世帯の貯蓄額
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」によると、世帯主夫婦のみ就業している世帯の貯蓄額は以下のとおりです。
※無回答3.5%を含み、四捨五入により100%にならないこともある。
世帯主夫婦のみ就業した場合の貯蓄額の平均は1487万円、中央値は500万円となっています。
世帯主のみ就業している方の貯蓄額
同じく金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」によると、世帯主のみ就業している世帯の貯蓄額は以下のとおりです。
※無回答2.4%を含み、四捨五入により100%にならないこともある。
世帯主のみ就業した場合の貯蓄額の平均は871万円、中央値は100万円となっています。
共働き世帯よりも専業主婦世帯の方が、貯蓄平均は少なくなっています。
ただし、専業主婦世帯の方が節約を意識したり、貯蓄に関して考えたりする機会が多いことも考えられます。
共働き世帯では、夫婦ともに外食が多くなったり、支出が増えたりする傾向もあるようです。
次は支出額に注目してみましょう。
【専業主婦か共働きか】月の支出はいくら?
総務省が発表した「家計調査(家計収支編)二人以上の世帯」をみると、夫婦共働き世帯の実収入は69万6224円ですが、実支出は46万9592円となっており、その差額は22万6632円でした。
一方、夫のみが働いている世帯主の実収入は56万4210円。
共働き世帯と比べると少ないのですが、実支出も42万5325円と、夫婦共働き世帯と比べても少なくなっています。
差額は13万8885円であり、夫婦共働き世帯と比べると9万円弱の差があります。
この差額がすべて貯蓄に回っているわけではないと思いますが、貯蓄に与える影響は少なくないと考えられます。
家計構造で考える貯蓄
数字の上では、世帯主のみが就業している世帯よりも夫婦共働き世帯の方が収入や支出が多くなっています。
一方で、夫婦共働き世帯よりも専業主婦の方が、支出が少なく「やりくり」や「貯蓄」をする時間的な余裕があるということも考えられます。
夫婦共働き世帯も休日などに夫婦で、家計のこと、貯蓄のこと、将来のことを考えることで、これらの数字は変わってくると思われます。
現在は専業主婦世帯が減っており、共働き世帯が年々増えています。
世の中の家計構造も変わっています。
これらの数字を見ただけで、どちらが良いということは言えませんが、家計の状況、他の家族の状況やお子さんの教育資金や住宅資金、老後資金も考えながら、働き方を考えるようにしましょう。
参考資料
香月 和政