年金の一括受給では所得税がさかのぼって発生する
年金を一括受給すると、過去にさかのぼって所得税が発生し、場合によっては延滞税が発生することがあります。
さらに所得が増えるため、所得税以外にも住民税や国民健康保険料、介護保険料も追加で徴収されることもあります。
その上、延滞税(延滞金)が発生することもあるのです。
過去に裁判でも争われたこともあるのですが、現在の法律では一括で受給した場合、過去にさかのぼって所得税や住民税の税金、国民健康保険料や介護保険料の社会保険が発生します。
その上で、期日が過ぎていることに対しての延滞税がかかります。
一括で年金受給する方はそれほど多くないのですが、それゆえ多くの方が知らないことです。
年金の受取時期は慎重に検討を
年金の繰下げをする場合、年金事務所で受給額を計算してもらえます。
しかし、税金や社会保険料のことまで計算することは少ないと思います。
年金の一括受給が悪いというわけではないのですが、一括で受給する場合は、各年分の所得に対して税や社会保険料も意識しておかないと、思わぬ負担がかかってしまうのです。
面倒かもしれないですが、所得税は税務署に、住民税や国民健康保険、介護保険はお住まいの市区町村に確認してみましょう。
参考資料
香月 和政